池袋シネマロサにて水戸短編映画祭セレクション

色々みたつづき。池袋シネマロサにて水戸短編映画祭セレクション。

『ENCOUNTERS』
監督:飯塚貴士
飯塚監督とはゆうばりファンタで色々おはなししていて、「絶対観るぞ」
と思っていて。ようやく観れた作品。
全てにおいて時間を慈しむ映画だった。
よく人形遊びを本気でやったと評されるかもしれないけど、
その遊びの間にある、時間。演出によって削がれる移動時間をも詰め込んでいて、
とっても楽しかった。
一カ所「そこは削るだろー」ってカットもがっちり描いているところがとても好きで、
飯塚監督にそれを伝えると「あそこは、不評で再編集の『おいそぎ版』はカットしてるんです」
とのこと。なにー。じゃあ、ぜったい『ゆったり版』が好きだ。

『勝子』
監督:竹内洋
トークで「文学的」と評されていたけど、それと同時にとっても映像的。
そりゃ映画なんだがら。そうなんだけど。説明も押しつけもない空虚な画面が
ひたすらきもちいい映画だった。
なんだったら、最初の駅のシーンだけで終わってもいいくらい。

『せぐつ』
監督:竹内洋
すこし散らかった感じはあったけれど、短編映画にありがちな「これから」ではなく
「ここまで」の美しさがよかった。
地続きで閉ざされる現実の方が、浮ついた癒しより、十分開放的で癒されるだとおもう。