LUMIEREという映画上映会に行ってきました。

雨。なかなか止まず。

LUMIEREという映画上映会に行ってきました。
http://www.kineattic.com/lumiere

Hプログラムを鑑賞。
満席の会場だったのでお客さんのテンションがよく伝わる感じ。


「TUESDAYGIRL」今泉力哉監督
は恐らく関係者の方も多いせいか、ちょっと内輪な笑いもありつつ。
それを差し引いても、日常におけるジョーダンのような状況でジョーダンなことしか出来ない
人間模様かおかしく、そしてラストシーンではそのジョーダンをぴりっと破る崩壊。
その崩壊に呆然とするしかない空気が劇場に満たされていました。


「ソレダケ」岩永洋監督
母子家庭で育つ、中学生の女の子のとある休日を女の子のつぶやきや彷徨いで紡ぐ作品。
説明をなるべく廃した演出は見事だけれど、内に向かうエネルギーが中途半端ですこし退屈。
音楽もばっさり無くしてしまって、シンプルに削ればいいのかなあ。と思った。
女の子がときどきみせる残酷なつぶやきとかはキラキラしていて、よかった。


琥珀色のキラキラ」中野量太監督
うまい。絶妙な人物描写。
ベッタベタな家族劇に挟み込んで来る、説得性が「ああ、このひとたちはこの世界にいるんだ」
とほっとしてしまう描写がおもしろい。
「おいおいこのまま、大団円かあ?」と思っていたら、あのラストシーン。
映画なんだけど少し読後感ののこる短編小説のようで、きちんと映画になっている。
何より役者さんが皆いい味出してた。本屋さんから同級生まで、みんな世界にいるひとたちだなあ。と。



咳もなかなか止まないので、この上映を教えて頂いたTUESDAYGILRにも出演していた木村さんに
ご挨拶して、帰る。
最近短編映画におもうのは、顛末へ向けての余韻がきもちいいのだけど、顛末そのものを映したものは
あんまりないなあ。ということ。