ひもをひっぱるな大学生たち

夢。
大きなゲームセンター。
ロボットを組み立てて対戦させるゲーム。一回100円。どれどれとやってみる。
組み立てるロボを選んでいると、なんだか首が締まる。
ほら、僕の身長って、238cmあって、いつもパーカー着てて、パーカーのなんか紐みたいなのがつま先まで垂れているじゃないですか。
その紐をね。引っ張るんですよ、後ろで観ているじゃがいも大学生たちが。
「やめてね」
と言ってもやめない。すると別の観覧者たちがわめく。
「紐をひっぱるなー」
そのざわめきに背中を押され、組み立て中のロボを奈落の底に引きずり落として、じゃがいも大学生たちをゼロ距離で睨む。殆どのじゃが達が目をそらしたり、小声で「すみません」とすすり泣く。最後の1人だけが何だか反抗的。
てめえ。と顔を掴んで睨むと、そのじゃがいも男子大学生、マスカラをつけている。
マスカラのせいなのかどうかはわからんが怒りが沸点に達した瞬間に目が覚めた。
周囲のざわめきに流されて、楽しそうなロボ対戦を台無しにしてしまった。対戦相手の男の子の哀しそうな顔を思い浮かべながら、とほほと布団を直して眠る。