病院とコーフィー

大学病院で、よめを待つ。
院内には某コーヒーショップがある。ほとんど廊下にめり込んだ感じで。
医学生や入院患者の往来を眺めながら、コーヒーをすすり、川上弘美の「蛇を踏む」を読む。


なんだか居づらくなったので、これまた何故か院内にある、ギャラリーの展示を観てみる。
針金アート。しかし、観覧しているのは僕だけで、他には高そうなソファにどっかりすわったパジャマ姿の893なおじさん。
携帯電話片手に様々な相手に電話をしている。


もうすぐよめが戻って来る。コーヒーショップの前のベンチに座ろう。
「あれ、店におらんかったの?」
「うん、おったけどね」

さあ、家に帰ろう。