グラン・トリノ

グラン・トリノ」を観た。
以前から気になっていたけれど、友人映画監督のおかくんのブログで感想を書いているのを読んで、俄然観たくなったのです。


シンプル。まっすぐだけど、ユーモアもセンスあるし、ムダがなくて、ムダがあってもそれはムダではない。全部人と人の邂逅を包み込んでいることだ。
内容についてはどうこう斜め観すること必要なし。
この作品を通して社会性とか政治性とか語るのは野暮ってもんだぜ。

久しぶりに映画を観ていて「おほほ」と声を出したし、「ぎぎぎ」と悔しくなったし、すーっと泣いた。
そして、ファーストデイ。大勢のお客さん全員が一体になって映画の躍動を噛み締めているのが分かった。エンドロールで帰った人は殆どいなかった。
おとなもこどももおねーさんも。

しかし、イーストウッドさんたちよ。「許されざる者」をつくった後でもこんな作品をつくれるなんてうらやましすぎるぞ。

個人的には床屋のおっさんが作品内最優秀助演男優賞