徳島にも単館系映画館ができたということ

徳島の地方情報誌にはとっくに掲載されまくっていた情報ですが、蔵本町というところにカフェ+映画館という形でお店ができました。
シネアルテという名前。シネカノンと字数一緒というだけで、根拠もなくわくわくはしていました。
OPEN記念作品は「百万円と苦虫女」上映開始が12月中旬ということもあって、妙なタイミングでするなあ。というのと蒼○優を出しておけばいいと思ってんのか。
というひねくれ根性もあり、スルーしつつも今後のラインナップも期待できまへんな。と構えていました。


ところが今日からの作品は「トウキョウソナタ」というではありませんか。黒沢清監督作品なので、どんな狙いがあろうとも、観に行くことに。
平和ドルビーという映画館を改装して作り上げたカフェ。8年前に一度ここで「ウォーターボーイズ」を観た。
二つある劇場の内一つをカフェに改装。せっかくなのでカフェの方へ。しかし入り口は完全な映画館で、案内も簡素すぎて戸惑う。よめが僕より先にカフェの方だけ行っていて、
「入り口わからんよ」と忠告してくれていたので、ある程度覚悟していたが、覚悟なしでは入れない感じ。あーふー、カフェだなー。
ほかはどうかしらんが、わかりにくい=おしゃれというカフェが多いので、少し落胆。店員さんは親切だったので、安堵。バイトにもよるんだろうなあ。
パスタを注文し、ずるずる食べて持参小説を読む。スクリーンは幕で隠されていた。なんか悲しい。


一旦、カフェを出てマフラー兼膝掛けを車に取りに行く。暖房がストーブオンリーなので、おそらく劇場も寒いと踏んだ。
別館に入り、注文受けてた店員さんに入場料金を支払う。半券なし。うわ。と思う。再入場とか大丈夫?
と、劇場に入ると、客席は10〜15くらいのおしゃれ(だと思われる)ソファ。なるほど、定員が少ないんだわ。昔、心斎橋ソニータワーにあった映画館がこんなんだった。
全部ペアシートで、一人で行くには忍びないくせに「双生児」(塚本晋也監督)なんかをしやがってた。
こちらはシングルソファもあるので、まあ一人の方も安心。座り心地もそれぞれあって、楽しいといえば、楽しい。


映画開始。暖房は後方のストーブのみ。さむーい。マフラーを膝掛けにして正解。内容はとても良かった。最初は笑いを押さえていたけれど、後半の展開に爆笑してしまった。「ドッペルゲンガー」好きな方にはおすすめ。出演者はだれもかれもよかったけれど、ますます津田寛治さんが好きになってしまった。


以後のラインナップにはショーン・ペン監督の「イン・トゥ・ザ・ワイルド」もあり、ちょいと楽しみ。未だショーン・ペン監督にはずれなし。


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ケータイ、メール、全部忌憚な素材をうまく使っていて、おもしろい。あと、僕らの高校生時代とは全く違うコミュニケーションがあるんだと痛感。そいつを批判するよりも、これを観て考えるべきだとも思うのだけど、まあ政をやっとるひとは観ないでしょうね。小さい画面で観ると味が出そうな映画。