CO2のススメ2〜撮影準備篇

つづき。

さて、まだまだかと思いますが、CO2に自分の企画が通ったときの「ススメ」。

◇予算をたっぷり準備する
助成金がいただけるとはいえ、自分の企画が助成金だけで制作できるかを冷静に計算してみてください。足りないのならば、いや足りると思っても、10万円はがっちり手元に用意した方がいいでしょう。毎年どうかはわかりませんが、昨年は作品を納入してから助成金10万円をいただきました。つまり撮影、編集中は40万円でやりくりしなきゃなりません。

◇ロケ地の具体的な案を練る
シナリオ完成時にシナハンなどをしているのでしたら、そのロケ地を具体的にどうすれば使えるかを調べるのもいいでしょう。制作さんが決っていれば、ガンガンせめるべきです。
僕の場合はロケ場所に「高校」というのがあって、候補の学校はあがるのですが、撮影間際までドタキャンをくらってしまいました。学校が舞台の場合は母校もいいでしょうけれど、撮影期間を明確にしてきちんと説明するのがオススメです。校長先生に直接会うのも吉。(映画好きの校長先生なら尚良し。←「ネコハコベ〜」で使用させていただいた学校の校長先生はヌーベルバーグと東映ヤクザ映画を好むナイス校長先生でした。)

◇機材調達
CO2運営さんが、大阪の機材屋さんから格安で機材をレンタルはしてもらえます。しかし撮影スケジュールによっては1つの機材を企画制作部門各組み取り回しという状況もあります。
「ネコハコベ〜」撮影時に大阪から、他組撮影地京都へ照明機材を持って行ったこともあります。かなりリスクを背負ってしまうので「これはいる!」という機材は早めに自ら調達すべきでしょう。

今迄は各映画学校に機材をかりたりしていたらしいのですが、卒業生などの機材に対する扱いが酷いらしく、貸出しを渋る傾向にあるそうです。学校に限らず、誰かにかりたりした場合は、丁寧に扱うのは勿論のことで、必ずお礼をいいましょう。


◇運営さんとたっぷり連絡を取り合う
運営側は会場をおさえたり、上映スケジュールを組んだりするのもお仕事です。こちらからガンガン連絡を取らないと、忘れられてしまうことも多々あります。ひどい話しではありますが、現実に低予算で映画祭をやろうと思えば人件費も削られるわけで、少ない人員ではこういうこともあるわけです。「ひどい!」って嘆く暇があれば、気になることは気に病む前に聞いておくことをオススメします。
あんまりひつこく連絡すると「きいー!」と叫ばれるかもしれませんが、僕は叫ばれたりしていないので大丈夫でしょう。多分。

長くなりそう。つづく。