『ゆれもせで』上映レポート:P-LABOFILMFES

11/28:梅丘にて


P-LABOFILMFESという映画祭に『ゆれもせで』を出品上映しました。


上映開始は14時〜でしたが、僕は朝から上映チェックの為、会場入り。
正直、ゆるめの設営と上映チェック。監督を呼んでいるけれど、本人に確認しない…。
プロジェクターの設定に困るスタッフを援護していた、某監督さんがいなければサイズ設定も
ままならなかったのかもしれない。


決して悪意があるわけではないだろうな。と思い、全作品のチェックが終わってから、ささっとブースの方へ行き
「エンドロール確認していいですか?」と早送りしながら画面チェックさせていただく。
一番音ヴォリュームのあるところもチェック。
こんな時に映写スタッフの勘が活かされるとは。


脚本の岡君、衣裳の藪野さん、主演の神農さんと合流し、梅丘駅前にあるケーキ屋さんでお茶。
で、妻とも合流し上映へ臨む。


上映前の5秒間の無音。やはり死にそうになる。


上映中は狙ったところは笑いが起き、その作用がきちんと後半への集中へと繋がった。
明らかに映画と客席が一体化した。


上映終了後「すげえ映画だ!」と叫んだお客さんがいた。


舞台挨拶後、来て下さったお客さんと色々話す。
先程上映チェックで進言していた某監督さんも握手しながら褒めて下さった。
色んなWSなどで知り合った俳優さんも来て下さっていて、嬉しかった。


その後はまた皆でお茶をしながら色々回顧。なぁなぁに褒め合うでもなく、卑屈になるでもなく。
もっと色々上映してみよう。となり、神農さんは京都に行かれるそうなので、お別れの握手。


で、審査員の方々の賞の発表。

『ゆれもせで』は
最優秀主演女優賞(神農幸
審査員・生形貴英特別賞 受賞となりました。


審査員の生形さんは「一番面白いんだけどなぁ」とこっそり言って下さった。
さらに上映終了後「すげえ映画だ!」と叫んだお客さんもお声をかけて下さり、
本人も映画を作っているとのことで、励みになったそう。これも嬉しい。


正直、映画祭自体は「どうなんだろう?」というゆるさで行われていたと感じた。
観に来たお客さんは本気で観ているし、観ていたいような映画をつくるべき。場も含めて。

入場料金無料は映画上映では最大の枷。
娯楽を商品として提供する。それが映画なので有り、これでは試写上映会なのだ。
沢山映画が集まったのだから、もっとそういう場を提供していくと楽しいのにな。


作品のフォーマットの事情で上映出来ないなんて、言語道断。
上映チェックをきちんとしないからそうなるのである。
さらにその上映中断作品の男優さんが主演男優賞を受賞するなんて…。
しかもそれを笑い飛ばそうとするなんて。
全ての役者、全てのお客様を冒涜するんじゃないの?そして映画をつくっている自分自身を。
爆笑の渦の中と、しかめっ面を床面に埋めていた。


とにかく、そんな場であっても『ゆれもせで』は全て飲み込んだ。
と確信した。
本多力さんがいなければ、神農幸さんは引き立たなかったし。逆も然り。
お互いの個性を引き立て合う映画をつくりあげたことはとても嬉しいし、
そういう映画に何度も関わりたいと思えたことに感謝。

お客様、上映スタッフの皆様、役者、スタッフ、皆様に感謝です。


ヨモフライ企画。来年以降、様々なところで上映出来るよう努力致します。