『ミッション:8ミニッツ』
『ミッション:8ミニッツ』を観た。
劇場での予告編を観たとき「うゎおー。一発設定モノ!期待を裏切っても、その裏切られ味がいい感じになりそう」
などと、且つてのアシッド映画館リスナーとしての映画斜め観癖が疼いてしまっていた。
…が。
しゅるっと画面に現れるのは原題の『SOURCE CODE』
あれ?ミッションとかそういうのではないの。
という疑問はしゅるっとどこかへ飛んでいく展開。
これは傑作。
どこがどうなのか。と言っても説明できない。
というのは説明すれば、もう観る楽しみ味わい深さがゼロになってしまうから。
だから、予告編も宣伝も邦題もああするしかなかったのだろう。
設定だけに頼ったら、こうは仕上がらなかっただろう。
監督は愚か、スタッフ、役者全員(列車の乗客ほぼ全て)がこの脚本に魅了され、
人間が死ぬことによる起こり得る可能性。
やり直すということはゼロからの起点ではないということ。
終わりはおわりではないこと。
それらを信じ抜いたからこそ出来上がった映画である。
この映画を観る前後に『トゥモロー・ワールド』『ドラえもんのび太の魔界大冒険』を観ることを
強くオススメする。