1gramix.天野千尋監督ワークショップオーディション見学牛丼雑感。

1gramix.天野千尋監督ワークショップオーディション見学に行ってきた。


1gramix.ってなんじゃらほい?
僕も詳しくお話聞いてはおりませんが、上映を最終目的とした映像制作団体であるし、まぁ細かいことはいいか。といういつものアレな感じで見学させていただいたのである。


このワークショップも天野監督の新作をつくるための俳優オーディションを兼ねたワークショップとのこと。全日程は3日間(間違っていたらごめんなさい)僕はその最終日に見学参加させていただいた。


内容は2人一組になってのエチュードを2回繰り返す。1回目のエチュード内容を見て、監督の意見や演出を交えて2回目に臨むというもの。
特徴的だったのは、天野監督は他の俳優の皆さんにも意見を求めていたものである。
でも、これってみんな照れて、あんまり言わないのね…。というかオーディションもかねているわけだから、ヘンなことも言えない。というような枷を勝手に作っているのかしら?各組一巡してからもう一巡って手順だった。それよりも各組演出後にすぐ2巡目を演じていただいて、変化を皆で確かめる方法がいいのかも。


三者の目って大事だ。
僕も一度俳優ワークショップを代講して、エチュードをやっていただいたときに、他の俳優さんに聞いた。でも「何か意見は?」とか漠然としたものではなく。
「今の見ていて、おもしろかった?」「内容分かった?」「全体を通してのテーマ分かった?」の三つに絞った。お客さんが映画を観て持って帰ること以外、つまり観ている最中に気になるのはこの三つで、これらが「つまんない」「わかんない」「何が言いたいの?」と揃ってしまうと、興味自体が削がれてしまうのである。
演技の仕方以前に、トータルどのように観られているのか。というのは特に映像の俳優として参加される場合は気にした方がいいと思う。


天野さんはその辺を気にされていたのかな。と思いつつも打ち上げでは、何かアホなことしか言えなかったような気がする。そして参加されていた俳優さんに「気に入ったエチュードには凄くうなずいていましたね」と指摘され、「なんだ、めっちゃ観察できとるやん」と開き直る。
俳優さんが「この演技どう?」という態度を見せるよりも「きっと、この方が〇〇に観られるはず!」と臨んでいる姿を観ると、うなずいてしまうのです。
そういう瞬間は確かにあったので、よかったな。
「色んな人に出会えるから、それだけでよかったです」という俳優さんもいた。まぶしいけど、それだけじゃ何も持って帰れないのかもな。まぁ、牛丼しか持っていないオレよりマシか。とふらふら帰ってきました。