カツモクエイガ2作品かいせつその4 「10ねんののちに」

さて、解説最終日です。最後はMayFly No.004「10ねんののちに」

あらすじ・予告篇
http://mayflymovie.web.fc2.com/10.html


これは、とんでもない映画になりました・・・。
まず、様々なスタッフワークを経て、色々な課題が生まれました。
その中でいちばん着になったのが撮影の機動力。
どうしても沢山スタッフがいると、よりカメラを身体的に扱えなくなります。
しかし、スタッフがいなければ技術面に難がある・・・。


様々な現場を踏んだ上で、その経験を活かしつつ今一人で撮影することに立ち戻ったら・・・
という実験的な思いつきで制作に乗りかかった。


そして役者は清水宏香。「ニューヘアー」での彼女は、何だか気になる。
ということで、その場で電話。その場というのは制作・堀江さんと呑んでいたバー。
酔っぱらいのオファーを受けた彼女を思い浮かべながら、描いたのは、今迄にない位、ベクトルはしっかりしていた。
映像奇譚にしようと。


奇譚を担うのは清水さん。では相手役は?これもすっと浮かんだ。
ポリバケツメガホンのギター、平松エレキテル(平松宜晃氏)。そんなに面識は無かったが
一目見ただけで、なんかきになっていたのだ。
SだけどMで、やっぱりS。という断定の元、シナリオを書き、平松くんに送りつける。
その後の会談で平松くんの様々な面を的中させたことで、オファー許諾いただく。


撮影は冬から春まで極寒の中行われたが、オール裸足出演である清水さんは一切根を上げない。
根性一辺倒の現場であった。

編集の段階で、役者からにじみ出る奇譚をもうちょっと助けたくなり、追加撮影もされた。


色々語りたいが、この映画だけは、何の情報もないまま観てほしい。
デッドボールであることは確かだが、その反応が楽しみである。


追伸。今日の21時30分からオンエアーのJRTラジオ「バンリク」にてゲスト出演します!
パーソナリティの清水さんは上記の清水さんと同一人物。おそらく全く別人でしょう!