こどくあばれる

ハート・ロッカー [DVD]

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ぎゅうぎゅうに先細くなっていく孤独というやつか。

それがからだのなかでうねっていくような。

結構気に入ったので、世間様の批評をのぞいてみると戦争映画という前置きで、なんだかズレまくった視点が多い批判が多いような。
書くだけで意識していると思われるのですが「せんそういよくこうよう」とか、そんな意図全く感じなかったし、「それはそれ」「これはこれ」と思い返せる。

映画というか編集という手段を主に作られて行くメディア全てがプロパガンダとして成立する可能性を孕んでいるのは確かだけど。
これを観て兵隊かわいそうとかアメリカがんばれとか、思うのだろうか?それを狙って作ったなら観る側をバカにし過ぎだ。

僕はシンプルで、説得力のあるひとりの男の孤独の映画だと思った。で、孤独には呑まれそうになった。

で、言葉無しで目を醒させてくれるのも、映画の強さだと思う。