1408号室 [DVD]

1408号室 [DVD]


夜中に鑑賞。
その部屋に泊まると絶対死ぬ。というやつです。

S・キング原作。ジョン・キューザック主演でなかったら観ていなかった。
前半はかなりこわい。

エアコン修理にきたおっさんが部屋に絶対入らないと言い張って部屋の外から、直し方を教えるシーンは秀逸。

あとはもう、ハリウッドな効果音と音楽に興ざめ。

キング小説は設定だけなぞると、単なるびっくり箱で、本人曰く「読者が読んでいるときだけ夢中になる魔法さえあればいい」なモノなんだけど、その「魔法」は完全に読者を本の世界に引きずり込む生々しい描写。主人公が嗅ぐ死臭。感じる切り傷。全部がうわーっと伝わってくる。実感として。

それを「映画ですよ」というアイテムで飾ってしまうと、「映画なんだ」と安心してしまう。

ぐんぐん音楽なしで引っ張った「ミスト」の方が映画的ではなく、映画だったかと思う。

しかし、ジョン・キューザックの一人芝居はとてもウマいし、亡くなった娘役のコは不思議な魅力があったり、相変わらずムダな出演のサミュエル・L・ジャクソン兄貴(今回は『マザファッッ』なし)とか、見所たっぷりなので。是非。