パークアンドラブホテル

パークアンドラブホテル

因縁(?)のスカラシップ作品。岡君と観に行く。ユーロスペースはふしぎな劇場だ。

冒頭は面白く、「あはは」と笑うシーンがあったのだけど、笑ったのは僕と岡君だけか?
しばらくして、いきなり少女の感情が吹き出すシーンが有り、戸惑ってしまう。台詞の言い回し方演出はとてもいいのだけど、僕には唐突過ぎて段取りのように思えた。全体的に劇的段取りが目立ち始めた。物語の行方はすぐに読めるし、それに沿ってでしか人物の心理が突き動かされていないように思えて、乗り切れない。

前に観たのがうねる人物描写映画「ノーカントリー」なのが失敗であるのかもしれないが・・・。

後で岡君に「撮影はとてもよかった」と言われて、そうだったような気もしたが、技術が切り離されて評価されるということは意図と手法が喧嘩しとるということなのかしら?そもそも僕は映画を観るときにそういうことを気にしていなさ過ぎでもあるのだけど。長回しは気にするクセに。

エピソード的には震えなかったけど、神農 幸さんの存在感は良かったと思う。

津田寛治氏は一言の台詞でも懸命さが伝わる、いい役者さんだ。