完成のよるか あさか

11/23〜25の3日間は、東京に行ってきました。

長編「イートスリープクリープ」の整音作業に立ち会うためです。

整音とは?まさに音を整えること。自主映画の殆どがビデオで撮影されることもあり、なかなか想像しにくいところもあるでしょうけれど、ビデオではなくフィルムで撮影する場合は、音というのは映像をおさめるカメラとは別の機材で収録します。

そして、その音素材を映像にあわせてゆきます。

ただタイミングだけを合わせるのではなく、演出上必要の無いノイズなどを柔らかくしたり、音楽を付けたり、足りない背景音を付け足したりします。

今回の作品はビデオで撮影しましたが、映像素材が編集し終った時点で、音のみの調整に取り組んだ。ということです。

といっても、僕には専用の機材もソフトも知識も無いので、撮影時に音声担当して下さったIくんに、製音をしてもらうことになりました。

まずは、音が割れたり(大きすぎてびりびりってなるアレ)車の音がうるさいところなどを、抑えて、作品の「雑音」を和らげます。聞こえにくい台詞なども聞き易くするために調整します。

さらに、その場面に演出上必要な音を加えてゆきます。大量にある効果音素材から、色々な音を選び組み合わせて、その場をよりその場らしく演出するわけです。(海の場面なら、海鳥の鳴き声をかすかに入れたり)

あとは音楽の大きさや、入り方などを調整。全体のバランスを整えていきます。

これら作業を細かくこなしていくわけで、こなすのはIくん。僕は背後に張り付いて「もうちょい大きく」とか「そこ、何かヘン」とか偉そうにしているわけです。弁当、タバコも買い出したりしたけど。

とにかく細心の注意を払いながらの作業なので、殆ど3日間ぶっ続けで作業をしておりました。休憩時に聴く高田渡の唄には、心がしっとりしましたが。

その甲斐あって、とても素敵な出来となりました。「ニューヘアー」完成後は、「何が映っているのか?」ということを深く意識させる為には「何が聴こえるのか?」という事を疎かにしてはいけない。ということを痛感しましたので、本当嬉しかったです。

というわけで、完成です。シナリオ書き始めてから1年9ヶ月かかりました。長い間、色んなひとに助けてもらいました。

関係者各位様、改めてお礼を申し上げます。

この後はCO2映画撮影も控えていて、中々上映会準備に踏み切れませんが、来年春には徳島で上映できれば。と思います。

うまくゆけば、いろんな所で上映もあるかもです。