ぴあ パーティー

 やっとこさ、書きます。15日の授賞式後パーティーなどのこと。

 記念撮影が終わり、審査員、受賞監督らはバスに乗り、ホテルへ。僕は「酔うと嫌だなあ」と前の席へ座る。と、隣は審査員の椎井さん。通路を挟んでウンベルト親子、曽我部さんという不思議な空間。ウンベルトさんのお嬢ちゃんは髪の毛がサラサラでもう明らかに美人になるよなあ・・・という印象を受ける。ウンベルトさん曰くスペイン語も日本語も理解できているそうだ。すごい。曽我部さんにもお子様がいるので、すごく嬉しそうにウンベルトさんに愛娘ケータイカメラ画像を見せていた。父親っていいな。と再認識したようなしていないような。とにかく緊張はまだ解けていない。

 そんなガチガチな僕に色々、感慨深いお話をして下さったのは椎井さん。おかげで緊張がほぐれた。どんな内容か?そりゃ秘密。

 パーティー会場のホテルへ到着。オダギリジョーさんの後をついて行く。

 会場フロアに「で、でけ〜」と孫悟空状態の僕。OさんとHさんと再び受賞を喜び合う。

 わけのわからぬまま、パーティー壇上へ上がり、審査員の方々の総評を聞く。これもたぶんHPにアップされるでしょうけど、印象に残ったのは青山さんの「文学どもめが!!!」という言葉。

 それからは何やらおエラいさんの挨拶。「なげーんだよ」と切れ気味の戦闘民族徳島県民三人。よく映画やドラマでこういう部分を「下らないゲスト」「資金集めが目的」みたいな皮肉な描き方するけど、まさにそんな空気を感じた。嫌じゃないけど。単純に「みんな早くお話ししたのになあ〜」と疑問に思う。

 やっと乾杯。「それいけ〜」と麻婆豆腐を食べ。曽我部さんのところへ向う三人。同じ四国人ということもあってか、相当会話が弾ける。「君は・・・・・変だよね〜」と誉められているのかどうかよくわからんお言葉を頂き、「もう一回見てみたいよね。そこでまた分るとこもでてきそう」と真面目なコメントもしてもらう。
今回は「「おわりはおわり」劇中で兄が使うメモ帳のレプリカに各審査員さん、入選監督さんにコメントをいただきましょう。ということに勝手に決めたので、早速曽我部さんにもらう。

 ここで訂正。メモ帳を確認したら、曽我部さんの前に青山さんにコメントをもらっていた。青山さんは「おまえは変だよなあ」「あれは小説とかマンガにできねえ」「『死んだら殺すよ』って台詞は出て来ねえよ。普通の感性じゃ」と頭なでなでしてもらいました。

 話しは曽我部さんに戻る。「徳島にライブ来て下さい」「うどん食べに行きましょう!」と盛り上がり、Oさんはサニーデイのアルバム『MUGEN』にサインをもらっていた。「いや〜なんていい人なんだ〜」と田舎者は次のターゲットを探るものの、オダギリジョーさんは大人気で近寄れない。恩地さん、椎井さんも挨拶に忙しそう。

 そんな中「日向ぼこ」の佐藤監督が声をかけてくださった。作品をすごく気に入って下さっていて、色々お話をする。そういや佐藤さんと話すの初めてだ。と思い出す。「日向ぼこ」はラインナップ見たとき「シニミズハカセ」と並んで気になっていた作品なので、何だか嬉しい。「ぶっちゃけ、ファンなんです」とまで言われて調子に乗り、握手。ひんやりとしていて、つぶれそうな位小さな手に「この人、ただ者じゃねえな」と勝手に思う。

 椎井さんとお話。「もっと欠点を作って、それを補いなさい」と素晴らしいお言葉。この人が一番、根っこがある印象を受けた。 

 ここで、「地方の監督さんはインタビュー受けて下さい」と引っ張られて行く。こちらも敏腕ライターさんがまとめてHPでアップするでしょう。いいこと言ってやったぜ。

 帰って来て、オダギリジョーさんとお話。なんだかマネージャーさんが怖い。「ごめんね。正直よく分んなかったんだ」と正直者であった。メモのコメントも一生懸命考えてくれたし、本当に真摯な姿勢で映画やモノ作りに参加している俳優さんだと思った。丸顔にはうらやましい位「しゅっ」とした顔で、なるほど女子人気が高いわけだ。とも思う。

 恩地さんもやっと捕まえる。パーティー壇上でのコメントで「作り方はわかっていても、作りたいものが定っていない作品が多い」とおっしゃっていたので、その辺を深く尋ねようと思ったが「あなたは意識できてないかもしれないけど、実はあなたは作るべきモノやそれに対する方法も分っているから、そのままがんばりなさい」と甘いお言葉。正直嬉しい。作品の中でこだわった背景の鉄塔も気に入ってくれていた。何よりも笑顔が素敵だ。モテるんだろ〜な。と思ってしまった。
 恩地さんの作品をよく知らない僕は、そういった意味で一番リラックスしてお話できたのだが、帰宅後、母に恩地さんの偉人っぷりを聞かされちょいと腰を抜かす。

 あとはひたすら入選監督さんからコメントをもらいに走る走る走る。コメント下さったみなさんありがとう。「珈琲とミルク」熊坂監督は出演者の子供たちに「つまんねーこと描くなよ〜」と突っ込まれまくりでかなり面白かった。みなさんのコメントは徳島での上映会の際にきっちり飾らせて頂きます!

てなわけで、さらに狂気な二次会三次会篇へとつづく