PFF 13日
7/13
ついにPFF会場へ。Oさんと共に「おわりはおわり」を見る。と、上映40分ぐらいでストップ。機械がトラブったらしい。ちょっと思ったのはこの再開までの間のお客さんへの説明の遅さだ。不安でしょうがない。
うけるところもあったり「暇だな〜」って空気も感じた。僕のすぐ近くの席にすごくかわいらしい女の子がいて、その子が実にリラックス(ような気がした)しているのが何だかうれしかった。嬉しいのは単にかわいいからかもしれない。
無事上映終了。舞台挨拶へ。嫌におとなしいOさん。トイレに行きたくてしょうがなかったらしい。
ではその日の作品感想など
「ロールキャベツの作り方」(熊谷まどか)
音楽と映像のコントラストが心地良い。テンポもいいのだが、ラストシーンだけはもうちょっと「変」
でもよかったかも。
「BAMBI?。BONE」(渋谷のりこ 監督)
「おわりはおわり」は渋谷さんから絶賛をしてもらった。その理由が分ったような気がする。明らかに病んでいる肝を持ちながらも、突破しようとする感性は「良い」というよりも、共感できた。
奇抜な画面構成、編集、カメラワーク。何だかカメラを初めて持った時を思い出した。そしてエロイのだ。直接的なシーンではなく、子供2人が上着を脱いで、トタン素材の板にお互いの体のラインをマジックでなぞり、書き付けるシーンがあり、非常に官能的だった。
しかし、やっぱりハンディカメラだと気持ち悪くなってしまう。僕は慣れているけどそれでも「うっぷ」となってしまった。オープニングのしりとりは大好きなシーンだ。この人が「構成力」を身に付け出すと、脅威になるだろう。
「フアンナイ」(本間卓也 監督)
人物配置や、時制置き換えのコントロール、カメラワークなどが「巧み」だった。ただ巧みな故にセリフ回しなどが不自然に感じてしまうのも事実。反芻するとその思考をほぐしてくれて心地良い作品だった。
休憩
渋谷さんや、徳島出身の方々から声を掛けてもらう。嬉しいな。パンでも食べよう。招待作品はギブアップ。支那そばを食べて、Oさんと居酒屋で飲み、ホテルにて就寝。
7/14
「酸欠の海」(松上元太 監督)
フアンナイと同じく、噛めば噛む程味が出る「スルメムービー」と勝手に名付けよう。無駄なカメラワークは一切無く、台詞もできるだけシンプルにしている。そのシーン一つ一つが「巧み」であるし、それが合体して、これまたいい余韻を残してくれる。ラストシーン「ここで終わりかな」と思わせて、あのシーンを持って来るのには脱帽。
「ERIMO」(芹沢良克 監督)
ナレーションなどの説明は一切なく、UKロックのような音楽と共に人形制作が淡々と描かれていく。その中でぴょんぴょんと跳ねている被写体「えりもさん」。もっと素材があればその広がりや、緩急が作れたのかもしれない。妖怪好き、粘土好きにはたまらんドキュメンタリーだった。
とまあ7/14の作品後半はまた後日。