ちんちん

えと、題名やけども「アレ」ではないです。

小学生低学年のとき学級文庫で「きつねのてぶくろ」か「母さんのてぶくろ」って題名の児童文庫があった。

寒い冬、きつねの母と子がお話をしている。
「お母さん、手がちんちんするよう」

と、子供ぎつねが話しかけるシーンから始る。この「ちんちん」は手が冷たくて刺すように痛む。という表現である。作者は誰か忘れたけど、当時の僕の文章脳を多く揺さぶった文字である。
 そのあと、母ぎつねお得意の変化術でてぶくろを作ろうとするけど、冬だからはっぱが無くて変化術ができない。で、母ぎつねは初めて、てぶくろを編んでみる。というようなお話だったと思う。

 冬になると、心の中で「あーちんちんするわあ」と呟く。ちょいと、子ぎつねが赤い手袋をちょこんとしている姿が脳裏に浮かぶ。挿絵の無かった本だったのに、この威力。

さらに田中邦衛が浮かぶのは、倉本先生のパワーなんでしょうか?火事後ラーメン屋のシーンをリフレインしたい。

ふと、レコード屋のウィンドウを見ると、退屈そうにこちらを見ていたバイト女子と目が合って、なんか変な気分のちんちん日でありました。