げげげのげ

lostyami2005-09-19

 Oさんと共に高知県立美術館「大(Oh)!水木しげる展」を見に行く。

 なんと、水木展のチケットでシャガール展も閲覧できるとのこと。シャガールの絵がどんなのか、はっきり知らないので先に見てみる。現実を踏まえた明るさというか繊細さというか(大胆なのかも)なんだかさくらももこの絵を見ているときとおなじ気分になる。

 さて、メインディッシュの水木展。入口の、えりもさん作、実寸大水木先生の人形をぐるぐる見て、場内を回る。
水木先生の生い立ちを追って、通信簿や、スケッチブックなどを見ながら歩く仕組みになっていて、これが濃い濃い。全部回って時計を見ると2時間経過していた。あれだけ個性を醸し出せるタッチを持つにはやはり卓越した画力が必要なのだなあ。と実感。僕は大きなキャンバスに描かれた河童の行進しているような水彩画に吸い込まれそうになってしまった。漫画といえばほとんど白黒なのにこれだけ「カラー」を持った漫画家も珍しいのでは?さすが手塚治虫氏が嫉妬したというのは本当なんだな。

 おみやげコーナでやはりえりもさん作のフィギュアを購入。ぴあ東京会場で観た「ERIMO」の中で作られていたモノで、僕は観ながらめちゃくちゃ欲しかったのだ。鬼太郎と水木しげる先生が並んでポーズをとっているモノで、水木先生のシルクハットの上の目玉のおやじどのポーズがキュートだ。
 係員の人に「いったんもめんの、キーホルダー売り切れたんですか・・・」と切なそうな女子と申し訳なさそうな係員。「いったんもめんのは他に何が・・・」と食い下がる女子の姿はたいへんほほえましかったです。僕も一番好きな妖怪だもんね。気持ちは分る。