今日の一曲 Camera Obscura 「A Sisters Social Agony」

7/15

 朝方6時にホテルへ戻る。Oさんと同じ部屋に宿泊していたのだが、2人ともフラフラで寝込む。14時に起床。シャワーを浴びて、スーツに着替える。Oさんのネクタイがデカイことに悩む2人。結局、ノータイで行くことに。
 この日まで曇り続きなのに。今日は晴れ。暑い。

 クロスタワーにて制作Hさんを待つ。そわそわする2人。なんだか昔のバンド映画みたいだ。

 Hさん到着、案内して来た友人がかなりYOな感じで面白かった。そしていつも以上に目つきが鋭角的なくまださんの案内で名札とお花を胸に。お美しいスタッフさんにつけてもらって「わーい」と思いたいが、もうわけわかめ(わけわからんの意味)Oさんの名札に出演と書いていて爆笑。音楽だってば。

 監督席に着き、説明を聞くが、頭の中はセックス・ピストルズ状態。ノーフューチャーな耳。耳日曜。フラフラと舞台袖へと向う。

 ずーん、ずーん、ずーんと音楽が聞こえる中、1人ブルッているので、ひたすらそれを隠そうと監督さんらと話す。「くまださんって怖いですよねえ」「うんうん」「幼稚園の先生ですね。ありゃ」「分る分る。いたいた」と談笑してくれたのはエスカルゴの丸監督だったかなあ・・。あと、パソコンの問題について助言してくれた「偶然のつづき」の遠藤監督。ありがとうございました。メモリ増設してみます。
 開催間際にトイレに行きたくなり、「トロイ〜」岡監督と共にくまださんのメガ粒子砲が出る前にトイレへ駆け込む。と、審査員の恩地さんもトイレにいた。
「恩地さんいましたね」にやりと笑う岡監督。どうしてそんな余裕なんだ。どうして靴下を履いていないんだ。そんなパニックを払拭すべく、「どうして審査員に宮崎あおいちゃんがいなんだ!」とさっき熱弁したことを後悔してみたりする。

 そして、監督紹介。ヘニャヘニャと前へ出て、一礼。席に着く。隣にはHさん、そして後ろにOさん。次々に発表されるパートナーズ賞(提供各社が与える賞)どれもこれも外れる。Oさんはこのときめちゃくちゃ凹んだらしい。僕はもうよく覚えていない。

 そして審査員特別賞。ここからは最終審査員が会議をして決めた賞だ。壇上へ上がる青山真治さん。その瞬間もあんまり覚えていない。ホッとしたのかも知れない。もうクタクタだ。

 壇上に上がり賞状をもらい青山真治さんからコメントをいただく。「どうしてこんなずさんでへたくそな映画に賞をやってしまったんだろう?それでも、僕はコイツに何か賞をやれと審査会議でダダをこねてしまった。スカラシップを取って、フィルムで映画を血まみれにしてやってくれ!ちょっと賞をあげたの後悔してます」
ここで、心が和らいだ。関西人として、ガク〜っとやってみる。
「ウソだよ」
と笑いかけてくれる青山さん。
「・・・・。あ、僕のコメントか」
と、マイクへ。ちょっと高いか?低いか?わからんな。とにかく必死で喋った。スタッフ、キャストの名前をあげているとき自分の名前も出してしまった。びしっとありがとうございました!って言うつもりが、やっぱりYのことがぽっかり浮かんで、歌謡大賞とかの新人アイドルみたいに声がうわずってしまった。まあ、こんな画も欲しいだろうに・・・。
 席に着く前に「ロールキャベツ〜」熊谷さんが「おめでと〜」と関西訛りで声をかけて下さった。あのときやばかったんですわ。歩けるかな〜ってなりました・・・。
 席にてHさんと握手。Oさんとも握手。がっちりと。この瞬間「ああ、またこの2人と映画作りたい」そう思った。

で、改めて各受賞結果。

グランプリ
「あるべらえず うんべると〜消え入ぬように〜」関 乃介

準グランプリ
「トロイの欲情」岡 太地

審査員特別賞
「おわりはおわり」川原康臣
「珈琲とミルク」熊坂 出
「BAMBIBONE」渋谷のりこ

企画賞(TBS賞)「珈琲とミルク」熊坂 出

音楽賞(TOKYO FM賞)「トロイの欲情」岡 太地

技術賞(IMAGICA賞)「トロイの欲情」岡 太地

ベスト・エンタテインメント賞(HUMAX CINEMA賞)「ロールキャベツの作り方」 熊谷まどか

クリエイティブ賞(エイベックス・エンタテインメント賞) 「珈琲とミルク」 熊坂 出


観客賞「偶然のつづき」 遠藤尚太郎

(敬称略)

 ドキュメンタリーのグランプリ、好きな作品、尊敬してしまう作品と同じ賞、作品は見れていないが、東京説明会の時に靖国神社にてデートした監督の準グランプリ・・・とにかく、他人事ではない。

感激薄まらないまま、記念撮影。「バンビ〜」渋谷のりこさんがにっこり笑って「よかったあ」と話しかけてくれた。セクシーなドレスなのでしっかり隣に座った。カメラマン「もっと嬉しそうに笑ってくださ〜い」「目線お願いしま〜ス」コントみてーだ。

そして狂気乱舞の宴へ・・・・

つづく