今日の一曲 Beck 「Get Real Paid」

7/14のつづき

エスカルゴ」(丸 監督)
 他作品とは違って全てのネタにオチがついていて、心地良い。ちょっとした小道具が丁寧だったし、役者も全体的にいい意味で安定していた。これは僕の好みだができればラストにあくまで映像で「納得」できる結末を迎えて欲しかった。

「珈琲とミルク」(熊坂 出 監督)
 掴みのシーンで全部持っていかれた〜。瑞々しい映像でありながら決して現実からは逃げていない設定と台詞回し。是非ロングバージョンを見てみたい。

「あるべらえず うんべると〜消え入ぬように〜」(関 乃介 監督)
 吸引力。それに尽きる。そして被写体の「強さ」に乾杯。逆を言えば僕は客感的に見えなかった。でもそれは映画としては素晴らしいことなのかもしれない。

カササギの食卓」(石川真吾 監督)
 カット一つ一つの構成が秀逸。しかし、人間の暗部だけが強く押されているので、一本調子な印象を受けた。少女はもちろん、義父までに至るまで、登場人物に緩急をつけてやれば、もっと厚みが出るのでは?と思った。

などなど、エラそうに書き連ねましたが、全ての作品を通して言えること。そんなもんは無いです。ただそれぞれが、特有の匂いを持っていて、それを表現しようとしているのを感覚で受け止めれました。まだ見えていない作品もありますが、必ず見ますね。

 14日、アワード作品終了後、岡さん(トロイの欲情 監督)と劇場にてお話をする。好評してもらったのでOさんと「いやあ〜」と調子に乗る。
 さらに劇場出口にて熊坂さん(珈琲とミルク 監督)ともお話する。こちらも「あれは努力とかで撮れるもんじゃない。嫉妬しました」なんてことを言われるが、僕はさっき見た「珈琲とミルク」に関しても同じ意見だったので、恐縮しっぱなしだった。

 その夜、岡監督、渋谷監督、岨手監督、松上監督、小林監督を中心としたメンバーと飲む。
岨手さん、岡さんとのネクラ同盟。渋谷さんのキ○ガイ論。本当、栄養たっぷりでした。

そしていよいよ表彰式が・・・。

つづく