4人

 ぴあ東京上映の経緯を制作関係者に飲みながら伝える。

 その後、「おつきあい」ということで、軽い風俗に連れて行かれる。

 真っ暗なホールの中でソファに座っていると、おねーさんがやって来て、膝の上に乗って、上半身裸で抱きついて来るという感じのモノ。

  おねーさんは慣れたもので、恥ずかしいことをしてくるのだが、顔もよく見えない女性とそんなことをするのは気持ち悪いものだ。しかし「ノリ悪ーい」とかコントで見るような状況もお寒いし、彼女らもお仕事なのだからと割り切って、適当にごそごそする。

 指名が入れば、おねーさんはどこかへ行き、別のおねーさんが「こんばんわー」とやってくるわけで、「よそのオッサンが舐めたりしたのを・・・」と考えると、機嫌の悪いトム・ヨークになってしまう。

 風俗の人はキスだけはしてくれない。とナイナイのラジオで聞いたことがあったので、キスされたときは
「奥から恐ーいお兄さん来るのかな〜」と震えた。が、よくよく聞いてみるとキスはしないといけないみたいだ。
 入れ替わり立ち代わり、おねーさんがやって来て4人目のおねーさんはYとそっくりだったため、僕のトム・ヨーク化は激化。すぐに「お時間」が来て助かったのだが、おねーさんは延長をおねだり。なるほど、
このおねーさん今までの中で一番かわいらしい。延長時間を見計らって、こういうおねーさんを投入するわけだ。僕は「こういうところ初めて」な客という情報も3人のおねーさんを通じて従業員に渡っているわけだから、『初心者、引き込みマニュアル』の常套手段なのだな。と感心。

 延長もせずに出て行くのだが、あまりにも住む世界が違う場所で精一杯明るく仕事をしているおねーさんやスタッフのでかいおにーさんに感動してしまった。プロレスラーみたいな入り口担当のおにーさんに出る時「ごくろうさまです」と言うと、破顔して「ありがとうございます!」と答えた。やはり、つらいのか
?何でもないのか?僕は一日に4人の女性とキスしたんだが、何でもないんだろうか?

 今後、断る理由をいっぱい考えてみた「口内炎がひどいので」ってのがベストか。