さぶ

 山本周五郎の「さぶ」という小説とサガンの「悲しみよこんにちは」を同時に読んでいう。前者は江戸時代のある若い職人栄二とさぶの友情を描いた秀作。後者はフランスを舞台に少女が繰り広げる愛憎劇(?)なんだかクラクラしてきた。

 バイト先でゴジラよろしくグラスの入ったかごを机の上から落とす。数時間例の闇に飲み込まれる。もう、何も帰ってこない。でも行くしかない。