新作撮影クランクアップ

人生初の(やっとか)お仕事で映画をつくっています。
その短編映画の撮影が先日無事クランクアップしました。


3ヶ月間、12回程度、11人の俳優たちとのワークショップを連動させての映画製作。
脚本も担当した。尺の制限とか、この人を主役にとか、色々制限がないのだけれど、制限、制約がないとつくるのは結構しんどい。
そして集まった俳優たちはいい意味で個性が強過ぎる。
「この程度の出番でいいかぁ」なんてひとは1人もいない。


「正しい演出、正しい演技の方法なんてわかんないので、映像の基礎となるシナリオの勉強しよう」
とシナリオの基礎から皆で勉強し始めて、自分たちで組んだ物語を演じるという事を続けていたので
さらに俳優達の生の個性が印象強く残っていたのだろう。


先に挙げた「お仕事」というのは僕自身に監督料金が入ってくる。という意味である。
これはとても喜ばしいことなのだけれど。そのお金はこのプロジェクトを企画した会社から出ているし、
元を辿ればワークショップ受講料金を支払っている俳優たちのお金でもあるのだ。
なぜお金を支払って映画に出るのか。記念写真的な意味なのか。自分への投資なのか。きちんと確認は取っていないのだけれど
ワークショップ冒頭で俳優たちに「これをきっかけに、みんなも俳優でごはんを食べていけるようにしてほしい」と僕は言った。



今迄は自分の投資とスタッフ・キャストたちの協力のみを背負っていたのだけれど
今回は純粋にお金がのしかかってくる。
上映して、興行収入もあげなければいけないだろう。
さらにお客に「あのひと、おもしろかったね」と顔を覚えてもらわなければいけない。


それはとても難しく、厳しいことだと思う。
こういった型の映像製作に異論ありな方もいるだろう。

でも挑戦する価値はある。と思う。楽しむ価値も。

「お仕事」だからといって、こんなもんか。と置いていくことは、記念写真的な価値もないだろう。
世の中の記念写真的作品をバカにするわけでも価値を一方的につけるわけじゃないけれど。


ぐだぐだと書き連ねましたが。ひとまずは一区切り。完成をお楽しみに。
仮タイトルは『せいかつよ』です。